「第41回地震工学研究発表会 優秀講演賞」受賞
受賞名: | 「第41回地震工学研究発表会 優秀講演賞」受賞 |
論文題目: | 崩壊シナリオデザイン設計法の実現に向けた耐力階層化鉄筋を用いた RC橋脚の載荷実験 |
受賞者: | 横澤 直人(橋梁構造研究グループ 研究員) |
受賞日:令和3年12月20日
贈賞組織名:公益社団法人土木学会 地震工学委員会
賞の概要:
第41回地震工学研究発表会に著者として論文投稿し,かつ口頭発表を行った個人で,表彰年度の4月1日時点で満40歳未満の者を対象として,同発表会において特に優れた講演を行った若手研究者,技術者を表彰する賞である。
研究成果の概要:
設計地震動を上回る地震動や設計で想定していなかった外力が道路橋に作用した場合でも,落橋等の致命的な被害を回避するためには,橋を構成する部材間の耐力を階層的に設定し,破壊モードを制御することが必要となる。
これまでに,CAESARでは通常のRC橋脚に耐力階層化鉄筋と呼ばれる鉄筋を別途導入することで,橋の致命的な破壊を回避する設計法を提案してきた。本研究では,耐力階層化鉄筋を導入した橋脚の縮小模型を作成し,正負交番載荷試験を通じて,耐力階層化鉄筋の有効性や橋の応答を検証した。本論文では,耐力階層化鉄筋を用いたRC橋脚の実現可能性を示すとともに,実験結果から,耐力階層化鉄筋が橋の破壊モードの制御に有効であることを確認した。
